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2006年08月24日

女性には『痔主』が多い・・

女性は男性と比べると便秘の方が多いため,痔になりやすいと言えます.これは生理前に女性ホルモンの影響で腸の動きが鈍ることも関係していますし,一般に女性は便意を催してもガマンしてしまう傾向があることも関係しています.
また妊娠中には子宮の重さで骨盤が圧迫されますし,出産の際に強くいきむことにより元からある痔がさらに悪化する方も数多くいらっしゃいます.さらに出産後は育児で忙しくなるため病院を受診する余裕がなくなり,結果として高齢になってから初めて肛門科を受診する,ということも珍しくありません.

そこで・・【プレママへのアドバイス】
痔疾患は出産前に治しておきましょう!

【妊娠・出産と痔疾患】
妊娠初期
人により違いますが,軟便になったり便秘になったりします.
妊娠6ヶ月
お腹が目立ってくる頃になると,子宮が大腸を圧迫し,また運動不足も関与して多くの方は便秘になります.その結果,便が硬くなって裂肛(きれ痔)が多くなりますが,痔核(いぼ痔)はまだそれほど目立ちません.
妊娠7-8ヶ月以降
骨盤が子宮により圧迫され肛門周囲や痔核がうっ血するため,痔核が脱出(脱肛)したり,痔核の中に血栓(血まめ)ができて痛みます.このような場合は下剤で便通を整え,軽い運動をし,ゆっくりと入浴して肛門の血流をよくして,軟膏・坐薬を使うと効果的です.この時期には手術は行いませんので安心して肛門科を受診しましょう.
出産後
出産後2-3か月もすると会陰部のむくみが取れて痔核も縮んできます.脱出(脱肛)も軽くなり元の状態に戻っていきます.この頃に肛門の状態をチェックして,手術が必要かどうかを判断します.

【痔の予防のポイント】
トイレはなるべく短時間で.いきみすぎないように注意しましょう.
便秘や下痢は禁物.食物繊維を摂りましょう.
おしりは清潔に.可能であればシャワートイレを利用しましょう.
毎日お風呂に入る.入浴は血行を改善します.
おしりを冷やさない
長時間同じ姿勢でいない.座りっぱなし・立ちっぱなしは肛門をうっ血させます.
アルコールや刺激物は控えめに.お酒や香辛料は肛門を刺激します.
適度な運動を心がけましょう.運動不足は便秘のもとです.

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2006年08月23日

お尻の病気

『日本人の3人に1人は痔にかかっている』と言われるほど『痔』はなじみ深い病気ですが,恥ずかしさ故にどうしても受診は遅れがちになるようです.しかし痔はもともと誰にでもあるもので,,『肛門をピッタリ閉じるために必要な構造物』なのです.これが肛門の外に脱出(脱肛)してきて初めて病気と考え治療するわけですが,痔核の悪化には種々の生活習慣が関係しているため,現在では痔は生活習慣病のひとつであると考えられています.

痔には大きくわけて
 痔核(いぼ痔)
 裂肛(切れ痔)
 痔ろう(あな痔)

の3種類があり,これを三大痔疾患と呼びます.
痔疾患の主な症状は痛み・出血・脱出・しこりです.

痔のある方のうち,実際に手術が必要な方はわずか1-2割程度.早く治療すれば簡単な処置で済みますし,坐薬や軟膏,内服薬などで症状がおさまることもあります.早期受診こそが痔を早く確実に治す早道です.お尻の症状でお悩みの方は大腸肛門病専門医の診察を受けられることをお勧めいたします.

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2006年08月22日

下痢

『下痢』とは・・
便中の水分量が増加した状態を言います.通常,排便回数も増加します.
便の性状により,軟便・泥状便・水様便などと分類されます.

■急性下痢の原因
・急性感染症(コレラ,赤痢など)
・食中毒
・薬物性(下剤,抗生物質など)
・腸疾患(炎症,がん,結核など)

■慢性下痢の原因
過敏性腸症候群(腸の過敏症)
・感染症(赤痢など)
・腸疾患(炎症,がん,結核など)

■下痢の治療
下痢の治療としては水・ミネラルの補給が最優先で,次いで原因となる病気の有無を調べてその治療を行います.下痢がひどいときは止痢剤を内服することもありますが,食中毒などでは腸内で細菌が毒素を出している場合もあり,このような場合に薬で排便を止めてしまうと症状が悪化するため,原因除去のため抗生物質の投与が治療の中心となります.
便秘の場合同様,悪性疾患(大腸がんなど)を含む種々の疾患が下痢の原因となりますので,下痢でお悩みの方には専門医の診察を受けられることをお勧めいたします.

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2006年08月21日

便秘の治療(排便コントロール)

先日も書きましたが,便秘を解消するためにはまず食事と日常生活習慣の改善が基本です.食事や日常生活習慣に気をつけても便秘が治らない場合に初めて下剤の助けを借りて排便調節をするのです.
しかし実際には日常生活習慣に気をつけるだけでは便通コントロールが改善しない方が多いのも事実.そんな方からよくいただく質問が『下剤ならどれを飲んでもいいですか?』というものです.

そこで今日は下剤の種類についてご説明します.下剤には大きくわけて以下のものがあります.
@機械的下剤
a)塩類下剤(酸化マグネシウム)
浸透圧の原理(ナメクジに塩をかけると・・というアレです)で体内の水分を腸内に引き寄せて便の水分含有量を増やして便を軟らかくし,排便を促します.量が多すぎると下痢になるため量の加減が重要になります.
b)膨張性下剤(ポリカルボフィルカルシウム)
高分子重合体(紙オムツの中に入っているのと同じような成分.水分を吸収してゲル状になります)を粉末にしたもの.寒天のように水分を吸収・保持するため,下痢の場合でも便秘の場合でも便の水分量が適正に保たれるという魔法のような薬です.飲み始めの1-2週間はお腹が張るため,少量から服用開始します.
A刺激性下剤(センナ,ダイオウ,センノシドなど)
小腸から吸収されて血液中に入り,大腸粘膜を刺激して腸の蠕動(ぜんどう)運動を促します.市販の下剤のほとんどがこのタイプで非常によく効くのが特徴ですが,硬便だろうと軟便だろうととにかく腸を動かして便を押し出してしまうため出始めが硬く,後半は下痢便になることがほとんどです.排便後のスッキリ感がないこと,長期間連用すると腸が麻痺してきてだんだん薬が効かなくなるため服用量がどんどん増えていくという問題があります.
B消化管運動亢進剤
内臓に分布している自律神経に作用して腸の蠕動運動を亢進します.主に高齢者の弛緩性便秘に使われます.

A刺激性下剤は薬局などで容易に手に入るため,一般の方はこれらの薬を安易に服用する傾向にありますが,これは習慣性という点からお勧めできません.内服薬による排便調節の基本は@機械的下剤を中心に服用し,さらに症状などから必要に応じてB消化管運動亢進剤を追加し,それでも効果が弱いときに補助的にA刺激性下剤の助けを借りる,というのが理想です.

たかが便秘,されど便秘.便秘を長期間放置すると腸内の細菌が正常な働きをしなくなり,大腸憩室症や大腸がんなどの原因にもなります.便秘でお悩みの方は恥ずかしがらずに専門医を受診し,自分がどのようなタイプの便秘なのかチェックしてもらい,原因に応じた治療薬を選んでもらうとよいでしょう.

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2006年08月20日

便秘

『便秘』とは・・
排便が順調に行われず,3日以上排便がない,あるいは毎日排便があってもすっきりしない状態を言います.ただし排便状況には個人差が大きく,毎日排便がなくても2-3日に1回規則正しく排便があれば便秘とは言いません.

便秘には次の3つのタイプがあります.
・高齢者に多い弛緩(しかん)性便秘
・大腸の収縮が強すぎる痙攣(けいれん)性便秘
・日常生活で忙しさなどのため排便をガマンした結果起こる習慣性便秘
女性では生理前や妊娠初期に女性ホルモンの分泌が多くなり,便秘傾向になります.また男性より腹筋が弱いことも便秘になりやすい原因のひとつです.

現在,日本では約500万人の方が便秘を自覚している,という統計があるぐらい『便秘』はありふれた症状です.
これら便秘の方には安易に下剤を内服している方が多くみられますが,アロエやセンナ,市販の下剤などの多くは刺激性の下剤です.これらの下剤を長期間服用すると大腸粘膜が便貯留の刺激に対して鈍感になるため便秘の症状が悪化し,更に下剤を増量しないと便が出なくなります.(これを『便秘の悪循環』と呼びます)

【便秘予防のポイント】
・便意をガマンしない
・ストレス解消を心がける
・十分な睡眠をとる
・朝起きたらまずコップ1杯の水分を摂りましょう
・適度な運動を心がけましょう
 (1日30分ぐらいの運動が目安です)
・食物繊維の多い食事を摂りましょう
 (海草類,マメ類,野菜類を多く摂りましょう)
・規則正しい食生活を心がけましょう
 (1日3食,栄養のバランスの取れた規則正しい食事を心がけましょう)

以上の点に注意しても便秘が改善しない場合は専門医に相談しましょう.
消化器の専門医では刺激性の下剤に頼らない排便コントロールを行っていますので,癖になることはありません.ご安心ください!


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2006年08月15日

過敏性腸症候群(腸の過敏症)

小腸や大腸にとくに異常がないのに,下痢や便秘などの便通異常や腹痛・腹部不快感などの症状を伴う場合,『過敏性腸症候群』と診断されます.
この病気にはもともと腸管の自律神経が過敏な人がかかりやすく,いろいろなストレスによって自律神経のバランスが崩れて腸の動きが過剰になるため腹痛や下痢・便秘が起こると考えられています.
患者さんは20〜40歳代に多い傾向がありますが,最近では高齢の方にも多くみられ,さらには小学生や幼児にもみられます.試験の前になるとお腹の調子が悪くなる学生さん,重要な会議の前になると何度もトイレに行きたくなるサラリーマンの方などは比較的典型的な症状といえます.
一般に男性は下痢型女性は便秘型となる傾向がありますが,もちろんその逆のパターンもありますし,便秘と下痢が交互におこることもあります.

主な症状は以下のとおりです.
・よくおなかが痛くなる(左下腹部など)
・下痢や便秘が何週間も続く
・下痢と便秘を交互に繰り返す
・ウサギのようなコロコロの硬い便が出る
・便が出るとお腹の痛みがやわらぐ
・排便後もすっきりせず,残便感がある
・お腹が張った感じがする
・お腹がゴロゴロ鳴る
・腰が張ってだるく,ときには痛みを感じる
・食欲がない,吐き気がする
・胸やけがする,ゲップが多い
・疲れが取れない,
・頭が痛い,肩がこる,腰が痛い
・不眠,不安感,気分の落ち込みなど
・試験や会議で緊張すると症状がひどくなる
・トイレに行けない場所では症状がひどくなる
・休日にのんびりしていると症状は出ない

基本的にどこか1箇所悪いところがあって,そこを治せば完治する・・という病気ではなく,治療の中心は日常生活習慣の改善+薬物療法になります.
【生活習慣の改善】
 ・十分な睡眠をとる
 ・適度な運動を行う
 ・規則正しい排便習慣を心がける
【食生活の工夫】
 ・なるべく決まった時間に適量を
 ・朝食は必ず食べる
 ・寝る直前の飲食は避ける
 ・水分は定期的に摂る
 ・食物繊維を十分摂る
 ・下痢のとき:油脂類・牛乳は控える
 ・便秘のとき:ヨーグルトや乳酸飲料・水分を摂る
 ・おならやガスが気になるとき:肉類・マメ類を控える

これらに十分注意しても改善が見られないときには専門医を受診して薬を処方してもらう方がよいでしょう.いずれにしても便秘や下痢の背景にはいろんな疾患が隠れている可能性があるので,過敏性腸症候群の診断方法は諸検査で他の疾患を否定することによる除外診断になります.便秘や下痢でお悩みの方はまず専門医の外来を受診するようにしましょう.

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2006年06月28日

ピロリ菌

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)はヒトの胃の中に住む細菌です.通常,胃の中は胃酸が分泌されているためpH1-2と強酸の状態にありますが,ピロリ菌は尿素からアンモニアを作り出す能力を持っており,このアンモニアを利用して自分の周りの酸を中和することにより胃の中で生息しています.さてこのピロリ菌,最近マスコミなどで紹介され一躍有名となりましたが,
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posted by 院長 at 19:20| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月21日

大腸内視鏡検査

近年,脂肪の過剰摂取,野菜などの繊維質不足,酒・タバコ・睡眠不足・運動不足などを基盤として大腸がん,大腸ポリープが急増しています.みなさんの周りにも大腸がんで手術を受けられた方や内視鏡でポリープを切除された方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
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posted by 院長 at 18:01| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

経鼻(胃)内視鏡

日本人は世界中で最も胃がんの罹患率の高い民族ですが,その原因として塩分やアルコールの過剰摂取,慢性胃炎,ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染,タバコなどが考えられています.
最近では胃炎や胃潰瘍はほぼ薬で治るようになってきました.一方,胃がんも早期に発見し適切な治療を受ければ9割が根治します.しかし早期胃がんはほとんど自覚症状がなく,
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posted by 院長 at 17:58| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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